不眠症は男性更年期障害の兆候かも?中年男性が知っておくべき健康リスクと不眠症撃退法
あなたは最近、夜中に何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまったり、寝ているはずなのに疲れが取れなかったりという経験をしていませんか?
もしそうなら、あなたは不眠症の可能性が高いです。
不眠症は、睡眠の質や量が低下することで、日常生活や仕事に支障をきたす深刻な問題です。
しかし、不眠症は単なる睡眠障害ではありません。実は、不眠症は男性更年期障害の兆候かもしれないのです。
男性更年期障害とは、中年以降の男性に起こるホルモンバランスの乱れや身体的・精神的な変化のことです。
特にテストステロンという男性ホルモンの減少が、不眠症を引き起こす原因となっています。テストステロンは、睡眠サイクルや睡眠の質を調整する役割を持っており、その低下によって入眠障害や中途覚醒などの不眠症の症状が現れます。
また、テストステロンは精神面にも影響を与えます。気分の落ち込みやイライラ、不安感などが増えることで、さらに睡眠に悪影響を及ぼします。
不眠症は男性更年期障害だけではありません。不眠症自体が健康リスクを高める危険性があります。
不眠症は免疫力や代謝機能を低下させることで、心臓病や高血圧、糖尿病などの生活習慣病や、うつ病や認知症などの精神疾患のリスクを高めます。
また、不眠症は集中力や判断力、記憶力などの認知機能を低下させることで、仕事や人間関係にも悪影響を及ぼします。不眠症はあなたの健康や生活の質を大きく低下させる可能性があるのです。
では、不眠症にどう対処すればいいのでしょうか?
この記事では、自分でできる不眠症撃退法や医師などの専門家に頼ることで得られるサポート内容をご説明します。あなたが不眠症に悩んでいるなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
不眠症とは何か?不眠症の原因と症状を知ろう
不眠症とは、睡眠の質や量が低下することで、日常生活や仕事に支障をきたす睡眠障害のことです。
睡眠は人間にとって必要不可欠な生理現象であり、睡眠中には身体や脳の回復や成長、免疫力の向上、記憶の整理など、さまざまな機能が働きます。
しかし、睡眠に関する問題は多くの人が抱えており、その中でも最も一般的なものが不眠症です。
不眠症って何種類もあるの?
不眠症と一口に言っても、以下のような種類があります。
入眠障害
寝る前に長時間寝付けない状態です。
入眠までに30分以上かかる場合に入眠障害と診断されます。
30分なんてしょっちゅうかと思いますが・・・
寝る前に、テレビやスマホを観ていたりすると、入眠障害が起こりやすいです。
中途覚醒
夜中に何度も目が覚める状態です。
一晩に3回以上目が覚める場合や、目が覚めた後に30分以上再び寝付けない場合に中途覚醒と診断されます。
中途覚醒に悩む方は一番多いと言われています。
早朝覚醒
朝早く目が覚めてしまい、二度寝できない状態です。
朝方4時から5時頃に目が覚める場合や、目標とする起床時間より1時間以上早く目が覚める場合に早朝覚醒と診断されます。
熟眠障害
寝ているはずなのに疲れが取れない状態です。
睡眠中に深い睡眠(ノンレム睡眠)が十分に得られない場合や、睡眠サイクル(レム睡眠とノンレム睡眠の交互)が乱れる場合に熟眠障害と診断されます。
朝起きた時スッキリしないのも、この熟眠障害の可能性があります。
不眠症の原因には何がある?
不眠症の原因はさまざまですが、主なものは以下のようなものです。
ストレス
仕事や家庭、人間関係などでストレスを感じることで、自律神経やホルモンバランスが乱れ、交感神経が優位になります。
交感神経は興奮や警戒を司る神経であり、その影響で心拍数や血圧が上昇し、筋肉が張り詰めます。
これらの反応は睡眠を妨げる要因となります。
生活習慣
食事や運動、喫煙や飲酒などの生活習慣も睡眠に影響します。
食事は夕食を遅く摂ると消化器官が活発になり、睡眠を妨げます。
また、食べ過ぎや偏食、栄養不足も睡眠の質を低下させます。
運動は適度に行うと睡眠の質を向上させますが、寝る前に激しい運動をすると興奮状態になり、睡眠を妨げます。
喫煙や飲酒は一時的にリラックス効果がありますが、長期的には睡眠の質を低下させます。喫煙はニコチンの刺激で交感神経を活性化させ、睡眠サイクルを乱します。
飲酒はアルコールの作用でレム睡眠を減らし、睡眠の浅いノンレム睡眠が増えます。
環境要因
寝室の温度や湿度、明るさや音などの環境要因も睡眠に影響します。寝室は暗く静かで快適な温度に保つことが理想です。
明るさや音は脳の覚醒中枢を刺激し、睡眠を妨げます。温度や湿度が高すぎると発汗や不快感が生じ、睡眠を妨げます。
身体的・精神的な疾患
不眠症は身体的・精神的な疾患の症状や副作用として現れることもあります。
例えば、呼吸器系の疾患(喘息や睡眠時無呼吸症候群など)、循環器系の疾患(心不全や高血圧など)、内分泌系の疾患(甲状腺機能亢進症や糖尿病など)、神経系の疾患(パーキンソン病やレストレスレッグス症候群など)、消化器系の疾患(胃潰瘍や逆流性食道炎など)、泌尿器系の疾患(前立腺肥大や頻尿など)、筋骨格系の疾患(関節炎や筋肉痛など)、女性ホルモンの変化(月経前症候群や更年期障害など)、精神障害(うつ病や不安障害など)などが不眠症の原因となることがあります。
また、これらの疾患に対する薬物治療も不眠症を引き起こすことがあります。
不眠症の症状って?
不眠症の主な症状は以下のようなものです。
- 睡眠時間が6時間未満である
- 睡眠効率(入眠から起床までの時間に占める睡眠時間の割合)が85%未満である
- 睡眠中に3回以上目が覚める
- 目が覚めた後に30分以上再び寝付けない
不眠症のセルフチェック
不眠症は自己診断できる場合もありますが、正確に判断するには医師や専門家に相談する必要があります。以下のチェックリストを参考にしてみてください。
- 1週間以上連続して睡眠時間が6時間未満である
- 寝付くまでに30分以上かかる
- 夜中に3回以上目が覚める
- 朝早く目が覚めてしまい、二度寝できない
- 寝ているはずなのに疲れが取れない
- 日中に眠気や倦怠感がある
- 集中力や判断力、記憶力が低下している
- 気分が落ち込んだり、イライラしたりする
上記の項目のうち、3つ以上当てはまる場合は、不眠症の可能性が高いと言えます。
不眠症は放置しておくと、あなたの健康や生活の質を大きく低下させる可能性がありますので、早めに対処することが大切です。
不眠症は男性更年期障害と関係がある?男性ホルモンの変化がもたらす影響を理解しよう
あなたは男性更年期障害という言葉を聞いたことがありますか?
男性更年期障害とは、中年以降の男性に起こるホルモンバランスの乱れや身体的・精神的な変化のことです。
女性の更年期障害と同様に、男性も加齢に伴って生殖機能が低下し、ホルモンの分泌量や作用が変化します。特にテストステロンという男性ホルモンの減少が、男性更年期障害の主な原因となっています。
テストステロンは、男性の身体的・精神的な特徴を形成する重要なホルモンです。
筋肉や骨格、毛髪、声帯、精巣などの発達や機能に関与するだけでなく、性欲や性機能、気力や自信感、集中力や記憶力などの精神面にも影響を与えます。
しかし、テストステロンは20歳代をピークに減少し始め、40歳代から50歳代にかけて急激に低下します。
これによって、男性は以下のような症状を経験することがあります。
- 体力や筋力の低下
- 肥満や動脈硬化などの生活習慣病の発症
- 性欲や勃起力の低下
- 骨粗しょう症や骨折のリスクの増加
- 気分の落ち込みやイライラ
- 不安感や恐怖感
- 無気力や無関心
- 自己肯定感や自信感の低下
- 集中力や判断力、記憶力などの認知機能の低下
これらの症状は個人差がありますが、中でも不眠症は男性更年期障害において非常に多く見られるものです。
不眠症とは、睡眠の質や量が低下することで、日常生活や仕事に支障をきたす深刻な問題です。
不眠症は単なる睡眠障害ではありません。
実は、不眠症はテストステロンの減少と密接に関係しているのです。
テストステロンは、睡眠サイクルや睡眠質を調整する役割を持っています。
睡眠サイクルとは、人間が一日24時間で経験する覚醒と睡眠のリズムのことです。
このリズムは体内時計と呼ばれる生理的なメカニズムによって制御されていますが、テストステロンもその一部を担っています。
テストステロンは夜間に分泌される量が多く、昼間に分泌される量が少ない傾向があります。
この変化は体内時計に合わせて起こりますが、逆に体内時計もテストステロンの分泌に影響を受けます。
つまり、テストステロンは体内時計と相互作用して、睡眠サイクルを安定させるのです。
しかし、テストステロンが減少すると、この相互作用が乱れてしまいます。
テストステロンの分泌量やリズムが変化することで、体内時計が狂ってしまうのです。
これによって、入眠障害や中途覚醒などの不眠症の症状が現れます。
また、テストステロンは睡眠の質にも影響を与えます。
睡眠の質とは、睡眠の深さや回復力のことです。
睡眠の質は睡眠の段階によって異なりますが、特に重要なのは深い眠りの段階であるノンレム睡眠とレム睡眠です。
ノンレム睡眠は身体的な疲労を回復させる段階で、レム睡眠は精神的な疲労を回復させる段階です。
テストステロンはこれらの段階を促進することで、睡眠質を高めます。
しかし、テストステロンが減少すると、これらの段階が短くなったり、不規則になったりします。
これによって、睡眠中に疲労が回復しなかったり、夢を見なかったりします。
さらに、テストステロンは精神面にも影響を与えます。
テストステロンは気分や感情を安定させることで、不安やストレスを軽減します。
しかし、テストステロンが減少すると、気分の落ち込みやイライラ、不安感などが増えます。
これらの精神的な不調は、さらに睡眠に悪影響を及ぼします。
不安やストレスは交感神経を活性化させて覚醒状態を維持しようとしますが、これは睡眠サイクルや睡眠質に逆行することになります。
つまり、テストステロンの減少は精神面からも不眠症を引き起こす可能性があるのです。
以上のように、不眠症は男性更年期障害と密接に関係しています。
あなたが不眠症に悩んでいるなら、男性更年期障害の可能性も考えてみてください。
男性更年期障害は自己診断やチェックリストで判断することができますが、確実な診断や治療を受けるためには医師の受診が必要です。
医師は血液検査や問診などであなたのホルモンバランスや身体的・精神的な状態を評価し、必要に応じてホルモン補充療法や抗うつ薬などの処方を行います。
また、生活習慣の改善や運動・栄養・休息・リラクゼーションなどのセルフケアも効果的です。
不眠症や男性更年期障害は放置しておくと重篤化する可能性があります。
早めに対処することが大切です。
不眠症が引き起こす健康リスクとは?不眠症の危険性を知って対策をしよう
不眠症は、睡眠の質や量が低下することで、身体的・精神的な健康に様々な悪影響やリスクをもたらします。
不眠症が原因で起こりやすい疾患や合併症、生活の質の低下などについて、以下に紹介します。
心血管系の疾患
不眠症は、血圧や心拍数、血液中の炎症物質などを上昇させることで、心臓病や脳卒中などの心血管系の疾患のリスクを高めます。
特に、中途覚醒や早朝覚醒が多い場合は、心臓への負担が大きくなります。
代謝系の疾患
不眠症は、インスリン分泌や血糖値の調整などを乱すことで、糖尿病や肥満などの代謝系の疾患のリスクを高めます。
また、不眠症は食欲や満腹感をコントロールするホルモンの分泌にも影響を与えるため、食事量や食べ物の選択にも悪影響を及ぼします。
免疫系の障害
不眠症は、免疫細胞の活性や抗体の産生などを低下させることで、免疫系の障害を引き起こします。
これにより、感染症やアレルギーなどにかかりやすくなったり、治りにくくなったりします。
特に、睡眠時間が6時間未満の場合は、風邪やインフルエンザなどに罹患する確率が高くなります。
精神系の障害
不眠症は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌や受容体の感受性などを変化させることで、精神系の障害を引き起こします。
これにより、うつ病や不安障害、パニック障害などの気分障害や、認知症やアルツハイマー型認知症などの認知障害のリスクを高めます。
また、不眠症は自殺念慮や自殺企図にも関係しています。
生活の質の低下
不眠症は、集中力や判断力、記憶力などの認知機能を低下させることで、仕事や学業にも悪影響を及ぼします。
不眠症はヒューマンエラーや事故の原因にもなります。
また、不眠症は気分や性格にも影響を与えることで、人間関係や社会生活にも支障をきたします。
不眠症は幸福感や生活満足度を低下させることが分かっています。
以上のように、不眠症はあなたの健康や生活に多くの危険性をもたらす可能性があります。
不眠症を放置せず、早めに対策をしましょう。
自分でできる不眠症撃退法を全部出し
不眠症をなんとかしたい!!って思いますよね。
できれば自分でなんとかえできないかなって。
もちろん、ありますよ。
不眠症に悩むあなたにとって、睡眠は一日の中で最も大切な時間です。
睡眠は、身体や心の回復や健康維持に欠かせないものですからね。
しかし、不眠症は睡眠の質や量を低下させることで、あなたの健康や生活に多くの悪影響を及ぼします。不眠症を改善するためには、どうすればいいのでしょうか?
ここでは、あなたが自分で出来る不眠症の撃退法について、考え得る限りご紹介いたしますす。
睡眠衛生
睡眠衛生とは、睡眠の質や量を向上させるための基本的なルールや習慣のことです。
以下に、睡眠衛生のポイントを挙げます。
規則正しい生活リズムを保つ
睡眠と覚醒のリズムは体内時計によって調整されていますが、夜更かしや寝坊、昼寝のしすぎなどで乱れると不眠を招きます。
平日も休日も同じ時間に起床・就寝することで、体内時計をリセットしましょう。
昼寝は疲労回復には効果的であることが科学的に証明されていますが、15分程度に抑えて、午後3時以降は避けましょう。
さもないと、夜の本番睡眠に影響を与えてしまいます。
適度な運動をする
運動は身体的・精神的なストレスを解消し、睡眠の質を向上させます。
しかし、運動は適度に行うことが重要です。
過度な運動は逆に興奮させて睡眠を妨げます。
また、就寝前2~3時間以内の運動は避けましょう。
朝陽を浴びる
朝陽は体内時計のリセットに重要な役割を果たします。
目から入った光の刺激で眠気をもたらすメラトニンの分泌が抑えられ、体が活動モードになります。
また、その約14時間後にはメラトニンの分泌が増えて眠気が起きるという自然のリズムが刻まれます。
カフェインやアルコールの摂取を控える
カフェインやアルコールは覚醒作用や利尿作用があり、睡眠を妨げます。
カフェインはコーヒーや紅茶だけでなく、チョコレートやエナジードリンクにも含まれています。
カフェインが完全に代謝されるには8時間ほどかかるので、夜の睡眠に影響しないように16時までに摂取することが望ましいです。
アルコールは寝付きを良くするかもしれませんが、睡眠中に呼吸障害や中途覚醒を引き起こす可能性があります。
快適な睡眠環境を整える
睡眠環境には個人差がありますが、一般的には静かで暗くて涼しい部屋が理想的です。
騒音や光、温度や湿度などが気になって眠れない場合は、耳栓やアイマスク、扇風機や加湿器などを利用してみましょう。
私(運営者)は、耳栓とアイマスクは必須です。
ここでは、特に枕について解説させていただきますね。
まくらが快眠に効果的な理由と、適切なまくらの使い方についてご説明します。
まくらが快眠に効果的な理由は、まくらによって首や肩の筋肉をリラックスさせ、脊柱の自然なカーブを保つことができるからです。
人は体温が下がると眠気を感じるようになっており、首や肩の筋肉が緊張すると血行が悪くなり、体温の低下が妨げられます。
まくらを使えば、首や肩にかかる過重負担が軽減され、血行が改善され、体温の低下を促進することができます。
まくらの使い方は、以下のようなものです。
まくらの高さは個人差がありますが、一般的には仰向け寝の場合は10〜15cm、横向き寝の場合は15〜20cm程度が目安です。
まくらの高さは首とマットレスの間の隙間を埋めることができる程度に調整しましょう。
まくらの硬さは自分の好みに合わせて選びましょう。
硬すぎると頭や首に圧力がかかりますし、柔らかすぎると頭や首が沈みすぎてしまいます。中間くらいの硬さで頭や首をしっかり支えることができるものがおすすめです。
まくらを使うときは、頭だけでなく首もしっかり支えるようにしましょう。
まくらを肩口に密着させて使うことで、首周りの隙間をしっかり埋めることができます。
また、寝姿勢に合わせてまくらの位置や形を調整することも大切です。
また当然ですが、まくらは清潔に保ちましょう。
汗や皮脂などで汚れたまくらはダニやカビなどの発生源になりますし、臭いやアレルギーなどの原因にもなります。
定期的にカバーを洗濯したり、本体を干したりすることで清潔に保つことができます。
以上がまくらが快眠に効果的な理由と、適切なまくらの使い方です。
リラックスする
不眠症はストレスや心配事が原因になることも多くあります。
寝る前にリラックスすることで不安や緊張を和らげて睡眠を促進することができます。
入浴やマッサージ、音楽や読書、瞑想や呼吸法など、自分に合った方法を見つけてみましょう。
特に、ココでは入浴について解説してさせていただきますね。
入浴が快眠に効果的な理由と、適切な入浴方法についてご説明します。
入浴が快眠に効果的な理由は、入浴によって体温を一時的に上げることで、逆に就寝時に体温を下げやすくすることにあります。
人は体温が下がると眠気を感じるようになっており、深部体温の低下が睡眠の質を高めることが分かっています。
入浴で深部体温を上昇させることで、その後の体温の低下量が大きくなり、自然な眠気を引き起こすことができます。
適切な入浴方法は、以下のようなものです。
お湯の温度は38〜40℃程度のぬるめがベストです。
熱すぎるお湯は身体や心臓に負担をかけたり、交感神経が優位になり、興奮状態になるので避けましょう。
イキだね!とか言っている場合ではありません。
入浴時間は15〜20分程度が目安です。
長く入りすぎると脱水症状や低血圧などのリスクが高まります。
入浴のタイミングは就寝の60〜90分前までに済ませるのが理想です。
入浴後は体温が下がり始めるので、そのタイミングで眠りにつくことで快眠効果が最大化されます。
体温が下がることで心地よい眠りに入ることができますので、逆算して入浴するようにしましょう。
入浴剤を使用すると、血行促進やリラックス効果などで睡眠の質をさらに向上させることができます。炭酸系やアロマ系の入浴剤がおすすめです。
ストレッチ・yogaをする
ストレッチやyogaは、全身の血液の巡りを促進し、疲労物質を流すことで、深部体温が下がり、スムーズに入眠できて睡眠の質が高まるとされています。
例えば、仰向けに寝て、両膝を伸ばし、両手を頭の上でバンザイするように伸ばす方法、両脚を伸ばして床やマットに寝て、両腕を肩の位置で真横に大きく開き、右膝を90度に曲げ、腰をゆっくりと捻って左脚の外側の床につく方法、お尻や腰、脚、首、肩甲骨、股関節、ふくらはぎなどをストレッチする方法があります。
yogaではチャイルドポーズとして知られている背中や肩周辺部をほぐし、ゆっくりと呼吸を繰り返すことで心拍数を安定させてリラックス状態をつくり出すことができます。
前屈系のポーズが、副交感神経を優位にさせますのでおすすめです。
また、運動習慣がある人は不眠が少ないということが明らかになっています。
運動は一回きりでなく習慣にすることで寝つきが改善していきます。
運動のタイミングは夕方から夜(就寝の3時間前くらいまで)が効果的です。
軽い運動は脳の温度を一過性に上げ、その後睡眠時に脳の温度が下がることでスムーズな睡眠につながります。
サプリを上手に活用する
ちまたには、眠りをサポートしてくれるサプリメントがいっぱいあります。
うまく活用して、快適な眠りを手に入れてください。
ここでは、私(運営者)がおススメする睡眠サポートサプリを3つご紹介します。
口コミなども参考になさってみてください。
【睡眠サポートサプリの選び方]
睡眠サポートサプリの選び方は以下の通りです。
① 機能性表示食品として届出されているかどうか。
機能性表示食品とは、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品のことです。
機能性表示食品には、安全性や機能性の根拠となる情報を消費者庁に届け出る必要があります。
そのため、機能性表示食品として販売されている商品は、科学的な根拠の元、安全性や機能性が証明されているということになります。
② 配合されている成分の種類や量
睡眠サポートサプリには、睡眠の質を高めるために効果的な成分が配合されていますが、成分の種類や量によって効果が異なります。
一般的に、睡眠サポートに関する機能性関与成分は主に「ラフマ」「テアニン」「GABA」の3つです。
上記いずれかの成分で、機能性表示食品の届出をしているサプリを選ぶのがおすすめです。
③ ユーザーの口コミや評判
睡眠サポートサプリを選ぶ際には、実際に使用した人の感想や評価も参考にするとよいでしょう。
ユーザーの口コミや評判は、商品の効果や副作用、コスパなどを知る上で役立ちます。
ただし、個人差があることや、信頼できる情報源かどうかを確認することも重要です。
睡眠サポートサプリは、睡眠薬とは異なり、即効性は期待できません。
しかし、栄養補助として気軽に取り入れることで、睡眠の質を向上させることに役立つかもしれません。
自分に合ったサプリを選んで、快適な睡眠を目指しましょう。
認知行動療法
認知行動療法とは、不眠症の原因となる思考や感情、行動を変えることで、睡眠の質や量を改善する治療法です。
以下に、認知行動療法の一例を挙げます。
睡眠制限法
睡眠制限法は、不眠症や高齢者の睡眠障害の改善に役立つ方法で、意図的に睡眠時間を短くし、その時間に眠れたら徐々に睡眠時間を長くしていくというものです。
この方法は認知行動療法の一種で、睡眠スケジュール法とも呼ばれます。
具体的なやり方は以下の通りです。
- 自分が実際に眠っている時間を調べます。これは睡眠日誌を記録して、寝床にいる平均時間を計算することで知ることができます。
- 寝床にいる時間を決めます。これは臥床時間を実際に寝ている時間+30分に設定します。そして、就床と起床時刻を決定します。
- 睡眠効率を判定します。睡眠日誌の記録を見て、1週間の睡眠効率(%)を計算します。この数値は、睡眠の質を把握するときに利用されます。
- 睡眠時間を調節します。睡眠効率が85%を超えていればベッドにいる時間を15分長くし、79%以下の場合は15分短くするという条件に従って、1週間単位で睡眠のスケジュールを調節します。
ただし、この方法は個人差があり、効果が現れるまでに約4~5週間かかることがあります。
また、治療開始後は一時的に睡眠不足になる可能性があるため、運転中の眠気や集中力の低下などのリスクがあります。
そのため、安全に行うためには医師による不眠症の診断を受けてから始めることが推奨されています。
刺激制御法
刺激制御法は、不眠症に対する認知行動療法の1つです。
この方法は、睡眠に対するこだわりを減らし、自然に眠くなるのを待つ方法です²。
- 具体的なやり方は以下の通りです。眠くなったときのみに寝床に就く。
- 寝床を睡眠とセックス以外の目的に使わない。寝床で本を読んだり、テレビを見たり、食べたりしない。
- 眠れなければ(たとえば20分間)、寝室を出て別の部屋に行く。本当に眠くなるまでそこにいて、それから寝室に戻る。
- もしすぐに眠くならなければ、再び、寝室から出る。この間、時計を見てはいけない。
- もしまだ眠れないのなら、夜通し③を繰り返す。
- その晩いかに眠れなくても、目覚まし時計をセットして、毎朝同じ時間に起きる。
- 日中、昼寝はしない。
ただし、この方法は個人差があります。
また、治療開始後は一時的に睡眠不足になる可能性があるため、運転中の眠気や集中力の低下などのリスクがあります。
そのため、安全に行うためには医師による不眠症の診断を受けてから始めることが推奨されています。
どうしても・・・という時は躊躇なく医師などの専門家に頼る
自分でできる撃退法だけでは不十分な場合や、不眠症が重度な場合は、躊躇なく医師などの専門家に相談することが必要です。
医師などの専門家から受けられるサポートをいくつか紹介します。
睡眠導入剤を処方してもらう
睡眠導入剤とは、通称”ミンザイ”と呼ばれ、睡眠を促進する薬のことです。
不眠症の原因や症状に応じて、医師が適切な種類や量の睡眠導入剤を処方します。
睡眠導入剤は一時的な対処法であり、長期的な使用は避けるべきです。
睡眠導入剤には副作用や依存性があるため、医師の指示に従って正しく使用しましょう。
ちなみに、私(運営者)も、ミンザイ(頓服)は、いつも常備しています。
精神科や心療内科の受診する
不眠症が精神的な問題やストレスによって引き起こされている場合は、精神科や心療内科に受診することが有効です。
精神科や心療内科では、不眠症の原因となる精神的な問題やストレスを診断し、治療法や対処法を提案します。
抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法や、カウンセリングや心理療法などの非薬物療法が行われます。
睡眠障害の専門医に相談する
不眠症が睡眠障害という病気によって引き起こされている場合は、睡眠障害の専門医に相談することが必要です。
睡眠障害の専門医は、睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群などの睡眠障害を診断し、治療法や対処法を提案します。
睡眠ポリグラフ検査や睡眠呼吸検査などの検査が行われます。CPAP装置や酸素吸入器などの医療機器や、ドーパミン作動薬などの薬物療法が行われます。
以上が、医師などの専門家ら受けられるサポートです。
先述したセルフケア等は、不眠症の予防や改善に役立つと考えられますが、効果がない場合や不眠が重度である場合は、医師や専門家に相談することが必要です。
睡眠に関する組織、団体あれこれ
睡眠に関する様々な機関や組織は、睡眠の科学的研究や医学的治療、社会的啓発などの目的で活動しています。主だったものとしては、以下のようなものがあります。
日本睡眠学会
日本睡眠学会は、睡眠に関する科学研究の推進および睡眠に関する医学・医療の充実、それらを通して国民の健康増進に寄与することを目的として設立された学会です。
1977年に設立し、現在は約4,000名の会員を有しています。
国際誌Sleep and Biological Rhythms(SBR)を発行し、国内外の睡眠研究の成果を発信しています。
一般社団法人 日本睡眠学会. http://jssr.jp/.
日本睡眠協会
日本睡眠協会は、アカデミア・医学界と連携し、睡眠に関する科学的知見について情報発信や政策提言を行うことで産業界・地域社会における社会実装を促し、日本における睡眠をめぐる状況を改善し、社会全体としてのウェルビーイングを向上させることを目指している一般社団法人です。
2023年に設立された新しい組織で、睡眠の日(3月18日と9月3日)の普及啓発や企業・自治体・学校への睡眠講座などの活動を行っています。
一般社団法人 日本睡眠協会. https://jsleep.org/about/.
日本睡眠総合検診協会.
日本睡眠総合検診協会.は、より多くの方々が睡眠検診を受けやすくなるようなシステムづくりを目的とし、睡眠に対する社会的な関心とケアの意識を喚起し、日本の睡眠医療と睡眠衛生の振興・強化のために設立された一般社団法人です。
2008年に設立された組織で、企業や自治体などへの出張型睡眠検査や学校への訪問型睡眠講座などの事業を行っています。
一般社団法人 日本睡眠総合検診協会.http://www.suiminken.or.jp/
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今回は、不眠症と男性更年期障害の関係や健康リスク、セルフケアでの改善法や医師からのアドバイスについて紹介しました。
男性更年期障害の予防改善に限らず、中高年の世代にとって、睡眠程重要なものはありません。
しかし、この睡眠に関して、実に多くの人が悩み、苦しんでいます。
我々の世代は若い頃とは違い、何もせずとも寝られる訳ではありません。
睡眠はテクニックなんです。
テクニックを駆使しないと、良質な睡眠を得ることはできません。
あなたはこの記事を読んで、不眠症や男性更年期障害に関する知識や情報を得ることができたでしょうか?
もしあなたが不眠症や男性更年期障害に悩んでいるなら、この記事で紹介した撃退法をぜひ試してみてください。
自分でできるセルフケアの方法や、睡眠衛生の指導や睡眠導入剤の処方、精神科や心療内科の受診、睡眠障害の専門医の相談など、あなたに合った方法を選んでください。
不眠症や男性更年期障害は放置しておくと、あなたの健康や生活の質を大きく低下させる可能性があります。
早めに対処することが大切ですからね。
あなたの健康と幸せを心より応援しています。また、このブログでは、他にも男性更年期障害に関する様々な情報を提供しています。
ぜひ、他の記事もご覧ください。それでは、またお会いしましょう。
参考文献・関連サイト
- 厚生労働省(「e-ヘルスネット 不眠症」)
- 厚生労働省(「e-ヘルスネット 快眠と生活習慣」)
- くすりと健康の情報局(「寝不足の悪習慣から抜け出すためのセルフケア」)
- ひまわり医院(「不眠症・睡眠障害の治し方や改善方法・薬物治療について解説」)
- セゾン暮らしの大研究(「医師監修】不眠症の診断チェックリスト!診断基準や症状、睡眠のセルフケア方法についても紹介!」)
- 公益財団法人 神経研究所 睡眠健康推進機構 ねむりん ねっと
- ワコール すやすや部(「3月と9月、年に2回の「睡眠の日」が定められています」)
- Somnus Sleep Labo(「【良質な睡眠には入浴が効果的】睡眠の質を上げるための入浴法をご紹介!」)
- 阪野クリニック(「睡眠制限法が分かる【不眠の治療方法】」)
- 無色のひとはな(「不眠症を治す「刺激制御療法」という最強テクニックのやり方 」)
- アース製薬 お風呂なび(「良い睡眠をとるための入浴方法ってあるの?」)
- 王様の枕(「枕の正しい使い方を完全解説!快眠への近道を教えます!」)
- 心の健康ナビ(「快眠に枕は必要?不必要?【枕の役割と必要性について】」)
- ShopJapan(「眠れない夜に!ベッドの上でできるストレッチ&マッサージ」)
- AllAbout(「寝る前5分で手軽にできる快眠セルフエクササイズ」)
- CareCLE(「安眠にはストレッチが効果的?7つのストレッチで快適な睡眠をゲット」)
- Nike(「睡眠の質を上げる5つのヨガポーズ」)