保険適用テストステロン補充薬エナルモンデポーを注射した件

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「テストステロン補充治療」と言えばエナルモンデポー。もはや代名詞となりつつあります。そんなエナルモンデポーですが、気になるのが、効果、副作用、注意点、治療の期間、費用などですよね。私(運営者)も実際にエナルモンデポーの治療を受けていますので、経験も含めて見ていきましょう。

どうもです! 

男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです!

私自身50歳を過ぎてから男性更年期障害に悩み、苦しみ、現在も様々な治療やセルフケアを実践しております。

このブログをお読みのあなたは、私と同じ50代、そして男性更年期障害に苦しんでいる方かも知れません。

いわゆる「L世代」ですね。

※「L世代」とは、「男性更年期障害の一歩手前の自覚症状があったり、男性ホルモンであるテストステロンが低下しやすい要因を抱える男性のこと」を言います。

「L世代」には悩みが尽きませんよね。

私は、男性更年期障害が、世間ではあまり知られていないことに、その悩みの原因があると思っています。

「L世代」の多くは、

  • 男性更年期障害の、ちゃんとした情報や知識を得られない
  • 男性更年期障害の、適切な治療を受けられない
  • 男性更年期障害について、周囲からの理解を得られない

など、”ないない”づくしの中で悩んでいると思います。

あなたが男性更年期症状の知識が十分じゃないことにより、今も様々な症状に悩み、そして苦しみ、もしかしたら、あなたが今まで苦労して積み上げたキャリアにも大きな影響が出ているかもしれません。

更年期障害は、これからというキャリアの充実期に始まることが少なくありませんからね。

通常の生活や仕事ができないほど辛い時は、直ぐに医療機関に相談してください。

決して放置はしないでください。

もしセルフケアで緩和したいと考えているのなら、このブログを通じて、総合的に知識を備えていただき、あなたの明るい未来のためのきっかけにしてください。

このブログでは、男性更年期障害に悩み苦しむ、そんなあなたのために、男性更年期障害について、私の実体験も踏まえて様々な切り口からの情報を発信してまいります。

それでは参りましょう!

エナルモンデポーとは

あすか製薬株式会社公式サイトより

エナルモンデポーは、「あすか製薬株式会社」製造、「武田薬品工業株式会社」販売の国産のテストステロン製剤(補充薬)です。

1954年に持続性のあるテストステロンエナント酸エステル「デポーエナルモン」の名称で発売され、1984年に名称を「エナルモンデポー125」及び「エナルモンデポー250」に変更後、1993年9月の再評価により、現在の効能・効果及び用法・用量となりました。

その後、医療事故防止対策の一環とした販売名変更により、2009年9月に「エナルモンデポー筋注 125mg」及び「エナルモンデポー筋注 250mg」として承認を取得しています。

歴史のある製剤ですね。

エナルモンデポーの気になるあれこれ

エナルモンデポーの気になる”あれこれ”について、まとめて見ていきましょう。

エナルモンデポーは何に効くの?

エナルモンデポーの効能・効果は、次の通りです。

効能・効果概要
男子性腺機能不全(類宦官症)LOH(男性更年期障害)のことで、性欲低下、勃起不全、不眠、筋力低下、頭痛、ほてりなどの症状が現れます。
造精機能障害による男子不妊症精子の数が少なくなり、動きが悪くなる状態による不妊症のことです。
再生不良性貧血血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する疾患です。
骨髄線維症造血細胞に代わって線維組織が骨髄中に増える疾患です。
腎性貧血腎臓のはたらきが低下することにより、腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球をつくる能力が低下することで起きる貧血です。

エナルモンデポーはどれぐらい期間にどれぐらいの間隔で注射するの?

エナルモンデポーの投与期間に制限はありません。

ですので、患者さんの状況次第では何カ月も投与することもあります。

ただし、1回1回の投与間隔にはちゃんとした定めがあります。

  • 投与期間 ⇒ 定めなし
  • 投与間隔 ⇒ 定めあり

投与期間と合わせて、用法容量を見ていきましょう。

効能・効果用法・容量
男子性腺機能不全(類宦官症)1回100mgを7〜10日間ごと、または1回250mgを2〜4週間ごとに筋肉内注射
年齢、症状により適宜増減
私(運営者)は、1回250mgを4週間ごとに筋肉内注射しています。
造精機能障害による男子不妊症1回50〜250mgを2〜4週間ごとに無精子状態になるまで筋肉内注射
年齢、症状により適宜増減
再生不良性貧血、骨髄線維症、腎性貧血1回100〜250mgを1〜2週間ごとに筋肉内注射、年齢、症状により適宜増

エナルモンデポーの費用はいくらぐらい?

エナルモンデポーは保険が適用になる唯一のテストステロン注射です。

気になる費用ですが、私(運営者)の場合、下記の通りでした。

エナルモンデポー筋注250ml 1管

  • 1,520円(保険が効かない場合)
  • 450円(保険が効く自己負担【3割】の場合)

もしかしたらクリニックによって、多少の差があるかもしれませんが、参考になさってみてください。

また、同じエナルモンデポーでも、自由診療の対象になっているクリニックもありますので、予めクリニックに問い合わせた方が良いと思いますよ。

エナルモンデポー注射は痛い?

エナルモンデポーは筋肉注射です。

一般的に筋肉注射は痛いという噂ですが、実際のところはどうなのでしょうか。

(運営者)の感想ですが、注射の時、注射の後を含めて、痛み、腫れ、かゆみ、違和感等は、特にありませんでした。

もちろん、個人差があることは言うまでもありません。

エナルモンデポーの副作用

次に気になる副作用です。

ここでは、主だった副作用をご紹介します。

副作用 ※( )内は読み概要
性欲亢進(せいよくこうしん)性欲の高ぶり(ウエルカム)
回復しがたい嗄声(させい)声がれ、しわがれ声など
ざ瘡(ざそう)にきび
陰茎肥大ペニスが大きくなること(ウエルカム)
精巣萎縮文字通り精巣が委縮(十分な量の男性ホルモンを投与しますと、精巣を機能させる役割を果たす性腺刺激ホルモンの分泌が停まり、併せて精巣機能が停まるため、投与期間が長期化するほど、精巣の萎縮の可能性があります)すること。
多幸症状高揚した気分の状態(ウエルカム)
硬結柔らかい組織が病的に硬くなること
紅斑皮膚の浅い部分に血管拡張によってできる赤い斑点のこと

(運営者)の場合、副作用については、特に出ていないようです。

注射する際、看護師から「少し倦怠感を感じる場合があります。」と説明を受けましたが、多少の違和感を感じつつも、特に倦怠感は感じませんでした。

エネルモンデポーの注意事項

エナルモンデポーの注意事項として、

  • 病気や症状に応じた注意事項
  • 患者の属性に応じた注意事項
  • 年齢や性別に応じた注意事項

について見ていきましょう。

病気や症状に応じた注意事項

禁止

  • 前立腺癌
  • アンドロゲン依存性悪性腫瘍

注意

  • 癌の骨転移
  • 心疾患
  • 腎疾患
  • 前立腺肥大
  • 骨成長が終了していない

患者の属性に応じた注意事項

禁止

  • 妊婦・産婦

注意

  • 授乳婦
  • 新生児(低出生体重児を含む)
  • 乳児
  • 幼児・小児
  • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

禁止

  • 女性胎児

注意

  • 女性
  • 男性高齢者(65歳〜)
  • 高齢者(65歳〜)
  • 男性
  • 思春期前(0歳〜10歳)

エナルモンデポーのメリット&デメリット

エナルモンデポーのメリットとデメリットについて、整理してみました。

メリットデメリット
男性更年期障害の症状を改善することが期待できます。性欲や勃起力、筋力や骨密度、気分や集中力などが向上する可能性があります精子の生産量が減少する可能性があります。テストステロン補充注射療法は、自然なテストステロンの分泌を抑制するため、精巣が小さくなり、無精子症や男性不妊になるリスクがあります。
注射は1回で済みます。テストステロンの製剤によっては、数週間から数か月に1回の注射で治療が可能です。副作用が起こる可能性があります。肝機能障害や多血症、前立腺肥大や前立腺がんのリスクの増加、ニキビや女性化乳房、気分や行動の変化などが報告されています。
保険適用になれば、千円前後で注射することができます。保険適用外になる場合があります。テストステロン補充注射療法は、使用する製剤によっては保険適用になりません。自由診療となると、費用が高くなる場合があります。
効き目には個人差があり、十数回注射しても、改善しない場合があります

エネルモンデポー注射に関する巷(ちまた)の声

エナルモンデポーに関する、巷(ちまた)の声をご紹介いたします。

出典は、ヤフー知恵袋AskDoctorsです。

  • テストステロン注射って1度打つとやめた場合テストステロンが出なくなると聞きましたが本当ですか?(出典:ヤフー知恵袋)
  • 男性更年期障害はテストステロンが少なくなるのが原因ですが、男性ホルモン療法すると前立線がんになるとネットで書かれてましたが、本当でしょうか?(出典:ヤフー知恵袋)
  • 男性更年期障害でホルモン補充の注射をうつ場合、男性ホルモンを何ミリ位うつのが普通ですか?(出典:ヤフー知恵袋)
  • 3日前にエナルモンデポー注射をしました。いつもは痛くないのですが、今回注射をお尻からした際に足にピリッと来ますかと聞かれ大丈夫ですが、針先がとても痛く、痛いと伝えたのですがそのまま打たれよく揉んどいてくださいと言われました。その夜からお尻が腫れて痛み止め飲んでも痛みが止まりません。何か原因があるのでしょうか?【40代/男性】(出典:AskDoctors)
  • 男性更年期障害と診断され、泌尿器科クリニックにて男性ホルモン(エナルモンデポー)注射を打っていただきました。遊離テストステロン値は1年前が4.7、直近で2.6でした。そこで以下2点質問なのですが、1)エナルモンデポー注射は一般的にどのくらいの日数で効いてくる、効果が感じられるものなのでしょうか。またどのくらい効果が継続するのでしょうか。2)別の大学病院で脳下垂体機能低下症の検査入院をし、内科の先生に「テストステロン値は基準内の値である。遊離テストステロンより信頼性があるので男性更年期障害は否定されるのではないか。」と告げられました。自分としては症状は男性更年期障害に該当しており、エナルモンデポー注射を受けると回復する感じがします。泌尿器科の先生の遊離テストステロンによる診断と、大学病院内科の先生のテストステロンそのものによる見解と、どちらを正しいものと受け止めるべきなのでしょうか。【40代/男性】(出典:AskDoctors)
  • 私は、男性更年期障害で長期にわたりエナルモンデポーを隔週で125mg接種しておりました。勤めもあり、隔週で通院するのも大変だということで3週毎で250mgに変更してもらい、これまで2回の接種を行いました。ところが、前回の接種を行った1月30日以降、ここ数日前から動悸がするようになりました。110回~120回台と安静時でも頻脈が続いています。血圧は正常範囲内ですが、脈だけが異常値を示しています。加えて、心臓の周辺が痛むというか(心臓そのものが締め付けれれるといったような痛みはなく、心臓の左側、ちょうど左わき腹の下あたりや胸部の真ん中気管支当たりがズキズキとする痛みです。)このことは、エナルモンデポーの投与量を増やしたことによるものなのでしょうか。一般的に、この薬は血液を濃くするといった“副作用”があると聞いたことがあります。エナルモンデポー接種については、元に戻そうと思っていますが薬効が切れれば動悸も安定してくるでしょうか。それとも、早急に循環器内科を受診した方がよいでしょうか。エナルモンデポーと心機能の因果関係について教えてください。【60代/男性】(出典:AskDoctors)
  • 不定愁訴が続き、血液検査の結果、フリーテストステロン値が4.7であったため、男性更年期障害(LOH症候群)と診断されています。現在、隔週(14日間おき)でエナルモンデポーを注射するホルモン補充療法を受けています。エナルモンデポーの250mgを注射されると、体感的には、14日間では完全に代謝されないようであり、隔週でエナルモンデポー250mgの注射を受けつづけていると、テストステロンが累積的に蓄積されていき、テストステロン値が高くなりすぎる結果、ホットフラッシュや自律神経失調がひどくなることがある気がしています。昼間の眠気とかもすごくなります。そこで、先生方に以下3点をお聞きしたいです。お忙しい中恐れ入りますが、何卒宜しくお願いいたします。(1) エナルモンデポー250mgを筋注されると、一般的には、何日間くらいで、注射した分のテストステロンが代謝されて無くなるものなのでしょうか?(代謝という表現が適切かどうかわかりませんが、「注射する前の状態に戻る」という意味合いです)(2) 隔週でエナルモンデポー250mgの筋注を続けていると、テストステロン値が高くなりすぎて、逆に調子悪くなる人はいるものなのでしょうか?(3) エナルモンデポー250mgだと強いので、125mgに変更した結果、良好な結果が得られた症例はありますでしょうか?【40代/男性】(出典:AskDoctors)

エナルモンデポーは筋トレマニア御用達だった

筋肉増強を目的としてエナルモンデポー補充を行っているクリニックがあります。

自由診療の領域で行われ、お尻に注射して、一気にテストステロン値をUPさせます。

そうすることで、筋肉増強を最大化を目指します。

クリニックにもよりますが、診療ではないため、血液検査をしてからという流れではなく、問診(自己申告)+同意書(副作用等)で受ける流れのところが多いようです。

副作用については、男性更年期障害で受ける場合と何ら変わりませんので、しっかりと副作用の内容や、自信の健康面を踏まえて受けることが大切ですね。

ちなみに、料金は某クリニックでは下記の通りとなっています。

  • 125㎎ 10,000円/回
  • 250㎎ 20,000円/回

自由診療の扱いなので、めちゃ高いですね。

(運営者)が実際にエナルモンデポーを注射した感想

(運営者)は、フリーテストステロン値が7.9pg/mL(最新検査)のため、エナルモンデポーの補充治療を開始致しました。

2022年12月現在、まだ1回目、250mLの投与(注射)です。

予定では、3カ月間、月一のペースで、投与(注射)します。

看護師からも、「1回の投与ではあまり実感はないかも知れない」と説明を受けておりました。

血液検査は数か月後なので客観的な数値でお示しすることは出来ませんが、明らかに体調は落ち着いてきています。

筋トレを日韓にしていますが、筋肉の肥大化(増える)も感じています。

主観ですが、エナルモンデポーの効果は感じています。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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