セルフケア(self-care)

オキシトシンは男性更年期障害の改善に効果はあるの?

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男性の更年期障害の改善にはセロトニンという神経伝達物質が必要ということは、よく知られていると思うのですが、似たような物質にオキシトシンというものがあるのをご存知でしょうか。このオキシトシンが、男性更年期障害の改善に、何か影響を与えるのか気にありませんか?

別名「幸福ホルモン」のオキシトシン。オキシトシンも、私たちの健康には欠かせないものです。今回はオキシトシンが男性更年期障害の改善に効果があるかと言う切り口で、まとめてみましょう。

どうもです! 

男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです!

私自身50歳を過ぎてから男性更年期障害に悩み、苦しみ、現在も様々な治療やセルフケアを実践しております。

このブログをお読みのあなたは、私と同じ50代、そして男性更年期障害に苦しんでいる方かも知れません。

いわゆる「L世代」ですね。

※「L世代」とは、「男性更年期障害の一歩手前の自覚症状があったり、男性ホルモンであるテストステロンが低下しやすい要因を抱える男性のこと」を言います。

「L世代」には悩みが尽きませんよね。

私は、男性更年期障害が、世間ではあまり知られていないことに、その悩みの原因があると思っています。

「L世代」の多くは、

  • 男性更年期障害の、ちゃんとした情報や知識を得られない
  • 男性更年期障害の、適切な治療を受けられない
  • 男性更年期障害について、周囲からの理解を得られない

など、”ないない”づくしの中で悩んでいると思います。

あなたが男性更年期症状の知識が十分じゃないことにより、今も様々な症状に悩み、そして苦しみ、もしかしたら、あなたが今まで苦労して積み上げたキャリアにも大きな影響が出ているかもしれません。

更年期障害は、これからというキャリアの充実期に始まることが少なくありませんからね。

通常の生活や仕事ができないほど辛い時は、直ぐに医療機関に相談してください。

決して放置はしないでください。

もしセルフケアで緩和したいと考えているのなら、このブログを通じて、総合的に知識を備えていただき、あなたの明るい未来のためのきっかけにしてください。

このブログでは、男性更年期障害に悩み苦しむ、そんなあなたのために、男性更年期障害について、私の実体験も踏まえて様々な切り口からの情報を発信してまいります。

それでは参りましょう!

オキシトシンとは?

オキシトシンは、愛情や信頼、親子の絆などの社会的相互作用に関与する脳内ホルモンです。

このホルモンは、下垂体前葉から放出され、血液中に入り、脳内にあるオキシトシン受容体に結合することで、様々な生理的・心理的反応を引き起こします。

オキシトシンは、身体的なタッチや肌と肌の接触、性行為、出産や授乳など、親密な相互作用が伴う場面で増加することが知られています。

また、社交的な行動や、相手に興味を持つこと、信頼関係を築くこともオキシトシンの放出につながるとされています。オキシトシンの増加には、ストレスを軽減し、幸福感をもたらす効果もあります。

一方で、オキシトシンの欠乏は、ストレスや不安、うつ病、自閉症スペクトラム障害などの症状と関連があるとも報告されています。

そのため、オキシトシンは、社会的相互作用や感情調節、ストレスコントロールなどに重要な役割を果たすことが示唆されています。

オキシトシンには色々な別名がある

オキシトシンには、色々な別名があることをご存知でしょうか?

オキシトシンの別名
  • 親和ホルモン(Affection hormone)
  • 産婦人科ホルモン(Obstetric hormone)
  • 愛のホルモン(Love hormone)
  • 誘惑ホルモン(Cuddle hormone)
  • 幸福ホルモン(Happy hormone)

オキシトシンに多くの別名がある理由は、その役割が多岐にわたり、異なる分野で研究され、発見されたことにあります。

例えば、産科医学においては、オキシトシンが出産時に子宮収縮を促進するホルモンとして知られています。そのため、産婦人科ホルモンという別名が付けられています。

一方、人間の社交行動や愛情に関わるホルモンとしても知られており、カップルの愛情を深める効果があるとされていることから、愛のホルモンという別名が付けられています。

また、オキシトシンは、愛着形成や社会的接触にも関与しているため、親和ホルモン、誘惑ホルモン、幸福ホルモンなど、その役割や効果に応じて様々な別名が付けられるようになったと考えられます。

このように、オキシトシンは多面的な作用を持つことにより、様々な別名が付けられることになりました。

オキシトシンが増えると良いこととは?

オキシトシンが増えると、以下のような良いことがありますよ。

愛情や親密さの増加

オキシトシンは、身体的なハグ、タッチや肌と肌の接触、親密な関係の築き方などに関連して、愛情や親密さの感覚を増加させます。

このホルモンは、パートナーや家族との関係を強化し、親密さを深めるのに役立ちます。

ストレスの軽減

オキシトシンは、ストレスの軽減にも関与しています。

このホルモンは、ストレスを引き起こすコルチゾールのレベルを低下させ、リラックス効果をもたらすことで、ストレスの負荷を減らすことができます。

幸福感の増加

オキシトシンは、幸福感を高めることにも役立ちます。

このホルモンは、ドーパミンやセロトニンなどの幸福ホルモンと相互作用し、幸福感を増大させることが知られています。

信頼関係の構築

オキシトシンは、信頼関係の構築にも関連しています。

このホルモンは、相手に信頼感を与え、自分自身も相手に信頼することを促進することができます。

免疫機能の向上

オキシトシンは、免疫機能の向上にも役立ちます。

このホルモンは、自然殺菌細胞の活性化や、炎症反応の抑制などにより、免疫力を高めることができます。

以上のように、オキシトシンが増えることで、身体的・精神的な健康を促進する効果が期待されます。

オキシトシンの増やし方

オキシトシンはどうやったら増えるのでしょうか。

愛情、信頼、絆、幸福感、ストレス軽減などに関連しているオキシトシンを増やすためには、以下の方法があります。

タッチやハグをする

オキシトシンは、人との肌と肌の接触によって放出されます。

パートナー、友人、家族とハグをする、手を握る、マッサージなどの身体的接触がオキシトシンの放出を促進します。

もちろん、性行為などでも増えることが確認されています。

社交的交流をする

会話やコミュニケーションを通じて、オキシトシンの放出が促進されます。

人間は社会的動物です。コミュニケーションが欠かせません。

人と交流することでストレスが軽減され、オキシトシンが放出されるため、社交的な活動を増やすことがオキシトシンの増加につながります。

ペットと過ごす

ペットと過ごすことで、オキシトシンの放出が促進されます。ペットを撫でたり、抱きしめたりすることで、愛情や幸福感が生まれ、オキシトシンの放出が促されます。

もふもふの、ぬいぐるみを抱いても、同様の効果が現れます。

良質な睡眠をとる

良質な睡眠は、オキシトシンの放出を促進するために重要です。

十分な睡眠時間を確保することで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが低下し、オキシトシンの放出が促進されます。

食事に気を使う

タンパク質を摂取することで、オキシトシンの放出が促進されます。

タンパク質を多く含む食品として、肉、魚、卵、豆類などがあります。また、チョコレートやバナナなど、一部の食品にはオキシトシンの放出を促進する成分が含まれているとされています。

ただし、個人差がありますので、上記の方法が必ずしもすべての人に効果的であるとは限りません。

オキシトシンの増加を目的とする場合は、専門家に相談することもおすすめします。

オキシトシンは、男性更年期障害の改善に効果はあるの?

残念ながら、現時点でオキシトシンが男性更年期障害の改善に直接的な効果があるかどうかは不明でした。

男性更年期障害は、男性の体内のテストステロンの減少に伴い、身体的・精神的な症状が現れる状態であり、直接オキシトシンとは関係がありません。

しかし、オキシトシンは、男性の性的機能や精神的な健康に対して間接的な影響を与える可能性が十分にあります。

例えば、オキシトシンが増加することで、ストレスや不安を軽減することができ、これが男性更年期障害に関連する精神的な症状の緩和につながる可能性があります。

また、オキシトシンは性的興奮や性的行動にも関与しているため、男性更年期障害に伴う性的機能の低下にも影響を与える可能性があります。

しかし、オキシトシンが男性更年期障害の改善に有効かどうかは、まだ研究の途中であり、確実な結論は出ていませんが、これからの研究で明らかになっていくものと期待します。

オキシトシンを増やす時の注意点

オキシトシンは多ければいいってものでもありません。

オキシトシンを増やす際の注意点もあります。

以下の通りですので、ご参考になさってください。

過剰な摂取は避ける

過ぎたるは猶及ばざるが如しです。

オキシトシンを過剰に摂取することは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

自然な方法でオキシトシンを増やすことをおすすめします。

サプリメントは注意が必要

オキシトシンのサプリメントは市販されていませんが、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、オキシトシンの注射剤を医療用途以外で使用することを禁止しています。

オキシトシンのサプリメントには、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用前に医師と相談することをおすすめします。

薬物の過剰使用を避ける

オキシトシンを増やす薬物は、妊娠・出産時の合併症を治療するために使用される場合があります。

薬物の過剰使用は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、医師の指示に従うことが重要です。

自然な方法での増加を試みる

マッサージやタッチ、妊娠・授乳・性交などの自然なプロセス、ストレスの軽減、良好な人間関係や社会的支援を受けることで、オキシトシンの分泌を増やすことができます。

自然な方法での増加を試み、健康なライフスタイルを維持することが重要です。

健康な食生活を維持する

健康的な食生活を維持し、栄養バランスの良い食品を摂取することも、オキシトシンの分泌を増やすために重要です。

特に、タンパク質やミネラル、ビタミンB6がオキシトシンの分泌を促進するとされています。

まとめ

今回は、幸せホルモンのオキシトシンが男性更年期障害の改善に効果があるかと言う切り口でまとめてみました。

直接的な効果ではありませんが、オキシトシンがもたらす効用が、間接的に男性更年期障害の改善に効果があることがわかりました。

注意点にもありますが、オキシトシンも多ければ良いと言うものではありません。

何事も適量が大切です。

更にオキシトシンを増やすためには、自然な方法を試みることが望ましいですね。

上手にオキシトシンを増やして、貴方の健康増進の一助となさってください。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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