男性更年期障害の症状を知るためにAMSスコアを使おう!チェック方法と解釈のコツで自信を取り戻そう
どうもです。あなたは最近、体の不調を感じていませんか?疲れやすくなったり、イライラしたり、性欲が減退したりといった症状があるなら、もしかしたら男性更年期障害の可能性があります。男性更年期障害とは、加齢に伴って男性ホルモンが減少し、身体や精神にさまざまな影響を及ぼす状態のことです。女性の更年期障害と同様に、男性も40代以降にこのようなトラブルに悩むことがあります。しかし、男性の場合は女性ほど自覚しにくく、放置してしまうことも多いのです。
そこで、この記事では、男性更年期障害のセルフチェック法として有名なAMSスコアについて紹介します。AMSスコアとは、17項目の質問に答えるだけで、自分の状態を客観的に評価できるスコアです。このスコアを使って、自分が男性更年期障害かどうかをチェックしてみましょう。また、チェック方法と解釈のコツをお教えします。そして、もしスコアが高い場合はどうすればいいか、治療法や予防法も学びます。この記事を読めば、男性更年期障害の症状を知ることができ、自信を取り戻すことができるでしょう。
では、さっそく始めましょう!
男性更年期障害とは何か?原因と症状を知ろう
男性更年期障害とは、40歳代から60歳代の男性に起こる、ホルモンバランスの変化に伴う心身の不調のことです。
女性の更年期障害と同様に、加齢によって男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が減少し、さまざまな症状が現れます。
男性更年期障害は、医学的には「加齢男性におけるテストステロン欠乏症候群」と呼ばれます。
LOH症候群という、カッコ良さげな名称でも呼ばれています。LOHは「ロー」と発音します。
男性更年期障害の主な原因は、テストステロンの減少ですが、その他にもストレスや生活習慣の乱れ、病気や薬の影響などが関係しています。
特に近年では、高ストレスを原因とする男性更年期障害が多いと言われています。
男性更年期障害の症状は、個人差が大きく、全ての男性に起こるわけではありません。
しかし、一般的には以下のようなものが挙げられます。
- 精神的な症状:イライラや不安、うつ気分、自信喪失、集中力や記憶力の低下など
- 身体的な症状:倦怠感やだるさ、筋力や体力の低下、肥満や動脈硬化、高血圧や糖尿病など
- 性的な症状:性欲の減退や勃起不全、射精障害や早漏など
男性更年期障害は、放置すると生活の質や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、自覚することが難しい場合も多く、周囲から指摘されて初めて気づくこともあります。
そこで、男性更年期障害を知るために有効な方法が、「AMSスコア」というセルフチェック法です。
次項で、「AMSスコア」とは何かについて詳しく説明しますね。
AMSスコアとは何か?男性更年期障害のセルフチェック法を紹介
男性更年期障害とは、加齢に伴って男性ホルモンの分泌が低下し、さまざまな心身の不調を引き起こす状態のことです。
しかし、男性更年期障害は女性の更年期障害と違って、一定の年齢で起こるわけではなく、個人差が大きいため、自分が該当するかどうか判断しにくいものです。
そこで、男性更年期障害の症状を知るために役立つのが、AMSスコアというセルフチェック法です。
AMSとはAging Male’s Symptoms(加齢男性の症状)の略で、男性更年期障害に関連する17項目の質問に答えて、自分の状態を評価する方法です。
私もクリニックを受診した時、このAMSスコアを受けています。
AMSスコアは、以下の3つのカテゴリーに分けられた17項目から構成されています。
カテゴリー別の項目は次の通りです。
- 心理的な症状(気分や精神状態に関する7項目)
- 体性的な症状(身体的な不調や変化に関する5項目)
- 性的な症状(性欲や勃起力などに関する5項目)
回答は簡単で、各項目に対して、自分がどれくらい感じているかを5段階で回答します。
回答した点数を合計して、自分のAMSスコアを算出します。
AMSスコアは0点から85点までの範囲で変動し、高いほど男性更年期障害の症状が強いことを示します。
点数別の症状の程度は下表のとおりです。
合計点 | 17~26 | 27~36 | 37~49 | 50以上 |
症状の程度 | なし | 軽度 | 中程度 | 重度 |
私(運営者)のAMSスコアの変化は、次のように変化しています。
- 2022年11月→30点(7.4)
- 2023年3月→80点(9.5)
※カッコ内は、遊離テストステロンの検査値です。
男性更年期障害と分かった時は、AMSスコアがめちゃ高かったんです。
回復するにつれて、次第に低くなっていきました。
AMSスコアは、自分の健康状態を把握するだけでなく、医師や専門家と相談する際にも参考になります。また、定期的にチェックすることで、自分の変化や改善の効果を確認することもできます。
AMSスコアは、男性更年期障害の診断基準ではありませんが、自分の心身の不調に気づきやすくするツールです。男性更年期障害は放置すれば重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。もしAMSスコアが高い場合や気になる症状がある場合は、早めに医師や専門家に相談しましょう。
AMSスコアのチェック方法をマスターしよう
AMSスコアは、男性更年期障害の症状を知るためのセルフチェック法ですが、どのようにしてチェックするのでしょうか?
ここでは、AMSスコアのチェック方法を簡単に説明します。
まず、AMSスコアの質問票を入手する必要があります。
多くのWEBサイトで入手することはできますが、当ブログに専用のページを設けておりますので、是非ご活用ください。ブラウザ上で、手軽に回答することができ、直ちに結果も分かりますよ。
次に、回答基準についても触れておきましょう。
質問票に目を通して、自分がどれくらい感じているかを下記の通り5段階で回答します。
- 1点:全く感じない
- 2点:少し感じる
- 3点:まあまあ感じる
- 4点:かなり感じる
- 5点:非常に感じる
例えば、「最近,気分が落ち込んでいる」という質問に対して、自分は「かなり感じる」と思ったら、4点を選びます。
回答は実に簡単ですよね。
でもAMSスコアのチェック方法は、正確に行うことがとても重要です。
正確にするためには、自分の本音に正直に回答するようにしてください。
本音で、直感的に回答すると、より実態に近い結果が得られます。
また、気分や体調によって変化することもありますので、定期的にチェックすることをおすすめします。
自分で、調子がいいなと感じる時の結果、そうでない時の結果を把握しておくことも有効です。
AMSスコアは、自分の健康状態を把握するだけでなく、医師や専門家と相談する際にも参考になります。
もしAMSスコアが高い場合や気になる症状がある場合は、早めに医師や専門家に相談しましょう。
AMSスコアの解釈のコツを覚えよう
AMSスコアは、男性更年期障害の症状を知るためのセルフチェック法ですが、チェックした後は、自分のスコアをどう解釈するかが重要です。
ここでは、AMSスコアの解釈のコツを簡単に説明します。
まず、AMSスコアは0点から85点までの範囲で変動し、高いほど男性更年期障害の症状が強いことを示します。
50点を超えると”重度”となるので、一見するとヤバい!って思うってしまうかもしれませんが、AMSスコアはあくまで目安であり、診断基準ではありません。
自分のスコアが高くても、必ずしも男性更年期障害というわけではないのです。
次に、AMSスコアは3つの領域に分けて考えることができます。
それぞれの領域は以下のような意味を持ちます。
- 心理的領域(Q1~Q7):気分や精神状態に関する症状
- 身体的領域(Q8~Q12):身体的な不快感や変化に関する症状
- 性的領域(Q13~Q17):性欲や性機能に関する症状
各領域のスコアは、質問票の回答点数を合計して算出します。
各領域のスコアが高いほど、その領域における症状が強いことを示します。
つまり、主な症状が起きているのは、
- 心理的領域(メンタル)なのか
- 身体的領域(フィジカル)なのか
- 性的領域(セックスファンクション)なのか
を見極めることも大切なのです。
自分のスコアを各領域に分けて見ることで、自分がどのような症状に悩んでいるかを把握することができます。
最後に、AMSスコアは定期的にチェックすることで、自分の健康状態の変化や改善を確認することができます。
また、医師や専門家と相談する際にも参考になります。もしAMSスコアが高い場合や気になる症状がある場合は、早めに医師や専門家に相談しましょう。
AMSスコアの解釈はとても簡単ですが、正確に行うことが重要です。
先にもお話しましたが、自分の本音に正直に、かつ直感的に回答しましょう。
また、気分や体調によって変化することもありますので、定期的にチェックすることをおすすめします。
AMSスコアは、自分の健康状態を把握するだけでなく、医師や専門家と相談する際にも参考になります。
男性更年期障害は放置せずに対処することが大切です。AMSスコアを活用して、自信を取り戻しましょう。
AMSスコアが高い場合はどうすればいいか?治療法や予防法を学ぼう
もし、あなたのAMSスコアが高くて、男性更年期障害の症状に悩んでいるなら、どうすればいいでしょうか?
まずは、医師に相談することが大切です。
それも早めにです。
AMSスコアはあくまで目安であり、正確な診断や治療には、やはり専門家の判断が必要ですから。
医師は、あなたの血液検査や問診などで、男性ホルモン(テストステロン)の低下やその原因を調べます。
そして、必要に応じて、男性ホルモン補充療法や生活指導などの治療法を提案します。
男性ホルモン補充療法とは、テストステロンの不足分を外部から補うことで、男性更年期障害の症状を改善する方法です。
テストステロンは、注射や貼り薬やジェルなどの形で投与されます。
男性ホルモン補充療法には、精神・心理的な安定や身体的な活力や性機能の回復などの効果が期待されますが、副作用や禁忌もあります。
例えば、前立腺癌や睡眠時無呼吸症候群などの患者さんには適さない場合があります。
そのため、医師の指示に従って定期的に検査や診察を受けることが必要です。
また、男性更年期障害の予防や改善には、生活習慣の見直しも重要です。
特に、以下の点に注意しましょう。
健康的な食事を心がける
ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取するとともに、過度な塩分や脂質やカフェインなどの摂りすぎに注意する。
適度な運動をする
筋力や体力を維持するとともに、ストレスや血圧や血糖値などのコントロールにも役立ちます。しかし、過度な運動は逆効果になるので注意しましょう。
睡眠を十分にとる
睡眠不足は、テストステロンの分泌や精神・身体の回復に悪影響を及ぼします。睡眠の質や量を改善するために、就寝前のカフェインやアルコールの摂取を控えたり、寝室の温度や明るさや静けさを調整したりしましょう。
禁煙・節酒をする
喫煙は、テストステロンの分泌を抑制し、血管や心臓にも悪影響を与えます。アルコールは、肝臓の働きを低下させ、テストステロンの代謝に影響します。また、過度な飲酒は、性機能や精神状態にも悪影響を及ぼします。
ホビーや趣味を楽しむ
自分の好きなことをすることで、気分転換やリラックス効果が得られます。また、社会的な交流やコミュニケーションも大切です。家族や友人や同僚などと話したり、相談したり、笑ったりすることで、ストレスを解消したり、自信や自尊感情を高めたりできます。
以上が、AMSスコアが高い場合の治療法や予防法です。
男性更年期障害は、放置すれば重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
しかし、早期に発見し、適切な治療や生活改善を行えば、健康的で快適な人生を送ることができます。あなたもAMSスコアで自分の状態をチェックしてみませんか?
[box05 title=”参考文献・関連サイト”]
- 順天堂大学医学部付属順天堂病院泌尿器科(「LOH症候群(加齢性腺機能低下症)」)
[/box05]
まとめ
今回は、男性更年期障害の症状を知るためにAMSスコアを使う方法をお伝えしました。
AMSスコアとは、自分の身体や精神の状態を客観的に評価できるセルフチェック法です。
男性更年期障害とは、加齢に伴って男性ホルモンが減少し、さまざまな影響を及ぼす状態のことです。
この状態は、自覚しにくく、放置してしまうと、健康や生活の質に悪影響を与える可能性があります。
そこで、AMSスコアを使って、自分が男性更年期障害かどうかをチェックしてみましょう。
チェック方法は簡単で、17項目の質問に答えるだけです。
解釈のコツは、合計点数と各領域の点数を見て、自分の弱点や改善点を見つけることです。
もしスコアが高い場合は、男性更年期障害の可能性が高いと考えられます。
その場合は、医師に相談したり、生活習慣を改善したりすることが大切です。
治療法や予防法には、テストステロン補充療法や漢方薬などがありますが、個人差があるので、専門家の指導を受けることが必要です。
AMSスコアは、男性更年期障害のセルフチェック法として有効ですが、あくまでも目安であり、診断や治療の代わりになるものではありません。
自分の健康に気遣い、定期的に健康診断や検査を受けることも忘れないでください。
男性更年期障害は、放置すれば深刻な問題になりかねませんが、早期発見・早期対処すれば、快適な生活を送ることができます。
あなたもAMSスコアで自分の状態をチェックしてみてください。
そして、自信を取り戻してくださいね。
参考文献・関連サイト
- 「LOH症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会(「加齢男性におけるテストステロン欠乏症候群(LOH症候群)の診断と治療ガイドライン(2016年改訂版)」)
- 男性の性腺機能低下症ガイドライン作成委員会(「男性更年期障害の診断と治療に関するガイドライン(2012年改訂版)」)
- 順天堂大学医学部付属順天堂病院泌尿器科(「LOH症候群(加齢性腺機能低下症)」)