男性更年期障害で仕事と家計が危機に!知っておくべき対策とステップ
はじめに
男性更年期障害は、40代から50代の多くの男性に影響を及ぼす重大な健康問題です。
この障害は、単なる体調不良に留まらず、仕事や家計に深刻な影響を与えることが明らかになっています。
NHKが実施した『更年期と仕事に関する調査2021(以下「調査」)』によれば、男性の約1割が男性更年期障害による雇用の劣化を経験しています。つまり、何かしら仕事に影響を及ぼしています。
本記事では、調査結果を基に、男性更年期障害がもたらす具体的な影響とその対策について詳しく解説します。
あなたやパートナーがこの困難(男性更年期障害)を乗り越え、明るい未来を描くための実践的なステップを提供します。
男性更年期症状と仕事の変化
男性更年期障害は、身体症状、精神症状、性機能症状に分かれ、動悸、めまい、発汗、疲労感、倦怠感、やる気が出ない、集中力の低下、イライラ感、性欲低下、EDなどの症状が多く見られます。
これらの症状は、生活もさることながら、仕事のパフォーマンスに直接影響を与えます。
特に、50代の男性の約1割が、更年期障害による仕事に影響がでています。
具体的には、退職(5.5%)、降格(3.7%)、非正規化(2.8%)のリスクが高いことが調査で示されています。
これほど仕事に影響が出ているのは、恐ろしい事実ですよね。
ちなみに、私(筆者)は、男性更年期障害によって降格を余儀なくされました。降格すれば、収入にも大打撃です。100万単位の、減収になりましたからね。
さらに、男性更年期障害の症状を経験する男性の約20.5%が、自身の仕事に悪影響を感じています。
特に、45-54歳の男性では、管理職比率が全体よりも高い一方で、非正規社員の労働時間や収入の減少が目立つことが明らかになっています。
例えば、50代の男性の8.3%が労働時間が3割以上減少し、10.8%が収入が3割以上減少しているという結果でした。
対策とアドバイス
早期診断の重要性
症状が出始めたら直ちに専門医を受診し、テストステロン補充療法などの適切な治療を受けましょう。
ここで言う、専門医は泌尿器科の医師です。
余計な回り道意をせずに、泌尿器科へGOです。
診断を受けることで、症状の早期発見や対策が可能になりますからね。
職場での支援を求める
中高年男性はマッチョイズムの呪縛に囚われていて、上司や同僚に自分の症状をオープンに話し、相談することが苦手ですが、弱音、泣き言を吐いて、必要な配慮をお願いしちゃいましょう。
柔軟な勤務時間や在宅勤務の導入を検討し、体調に合わせた働き方を見つけてみてください。
ときには、休職などの選択肢も念頭においておくと良いと思います。
仕事を休んでも、傷病手当金や、福利厚生の保険などで、経済的なサポートも受けられますからね。
ストレス管理
男性更年期障害は、加齢以外にもストレスでも発症します。
ゆえにストレスを軽減するための方法を見つけることが重要です。
例えば、ヨガや瞑想、趣味に時間を使うなど、リラクゼーション方法を取り入れましょう。運動、特に筋トレや睡眠、バランスの取れた食事を心がけることで、体調が整いやすくなります。
男性更年期障害の症状が家計に及ぼす影響
男性更年期障害は家計にも大きな影響を及ぼします。
調査では、症状の治療費用が高額になることが多く、特に20万円以上の治療費をかけた男性の割合は15.6%に達しています。
この負担は収入の減少と相まって、家計に深刻な影響を与えることが明らかになっています。
収入が減って、治療費が増えるというWパンチです。
ちなみに、私の治療等の費用がどれぐらいかかっているのか、記事にまとめていますので。ご参考にどうぞ。
例えば、家計の変化として「食費の切り詰め」(21.5%)や「貯蓄の取り崩し」(21.8%)が多く見られ、ひとり親家庭では子どもの習い事や塾をやめさせるケースも報告されています。
対策とアドバイス
費用の見直し
健康保険の適用範囲を確認し、治療費をカバーできる公的支援を最大限に利用しましょう。
家計の収支を見直し、無駄な支出を減らす工夫を行いましょう。
貯蓄の活用
非常時のために貯蓄を活用する計画を立てましょう。必要に応じて、金融機関に相談し、資金繰りの見直しを行いましょう。
家族との協力
家族と協力して、治療費や生活費の負担を分かち合うことが重要です。コミュニケーションを密にし、助け合いながら乗り越えましょう。
副業
副業といっても、夜中にコンビニで働くとかではなく、ウエブなどを活用した副収入を得ることも考えてもいいかもしれません。個人的には、ポイ活(ポイントで稼ぐ)も捨てたものではありません。収入減の穴埋めの一つになるポテンシャルを秘めています。最近では、ポイ活だけで、生活している猛者もおりますからね。
男性更年期障害の症状と支援の必要性
調査によると、男性の3人に1人が職場で何らかの支援を受けていることがわかりました。しかし、多くの男性はまだ十分な支援を受けられていない状況にあります。
例えば、「体調不良時の配慮」(8.5%)や「柔軟な勤務時間の提供」(6.8%)が挙げられますが、支援を受けた割合は依然として低いです。
泣き言、弱音を吐けない中高年男性の悲哀を感じます。
さらに、症状が重いほど「金銭的な負担」(32.9%)が増加し、職場での支援が必要とされています。
対策とアドバイス
職場でのオープンなコミュニケーション
症状を隠さずにオープンに話し、上司や同僚に理解を求めましょう。
定期的に上司と面談を行い、自分の体調や働き方について相談しましょう。
先述しましたが、オープンにするところから、色々な可能性が見えてきますので、思い切ってさらけ出してしまいましょう。
サポート制度の利用
企業の健康支援プログラムや、産業医の相談を活用しましょう。
体調不良時に利用できる休暇制度や在宅勤務の導入を検討し、必要なサポートを受けられるようにしましょう。
休むことが”悪”を感じやすい中高年世代ですが、時に休むことは大切です。
効果的な対策と予防方法
男性更年期障害に対する効果的な対策としては、早期の診断と適切な治療が重要です。これに尽きます。
特にテストステロン補充療法が効果的とされています。
私も受けているテストステロン補充療法について、記事にまとめていますので、良かったらご参考になさってみてください。
治療方法としては、他にも漢方薬療法、hCG療法、クロミッド療法などがあります。
また、生活習慣の見直しやストレス管理も重要です。定期的な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけることで、症状の軽減が期待できます。
さらに、職場でのサポート体制の整備も欠かせません。調査では、男性の83%が職場や国からの支援を望んでおり、「更年期症状で休んだ時の収入保証」(40.2%)や「治療に当たっての経済的支援」(34.3%)が特に求められています。
対策とアドバイス
定期的な健康診断と早期受診
定期的に健康診断を受け、早期発見と早期治療を心がけましょう。ここで言う定期診断は、法令の定期健康診断ではなく、定期的に男性ホルモン(テストステロン)の検査を受けましょうということです。法令の定期健康診断には、ホルモン検査の項目はありませんからね。
また、症状が出始めたら、すぐに専門医を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
我慢することに、何ら意味はありません。
生活習慣の改善
月並みですが、これがもっとも効果的かつ自身の努力でできることです。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけてくださいね。
ストレスを軽減するための趣味やリラクゼーション法を取り入れましょう。最近では、CBD(カンナビジオール)もおすすめです。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
男性更年期障害は、個人の健康だけでなく、仕事や家計にも大きな影響を及ぼす深刻な問題です。
しかし、早期の対応と適切なサポートがあれば、その影響を最小限に抑えることができます。
この記事を通じて、あなたが健康管理の重要性を再認識し、適切な対策を講じる一助となれば幸いです。
他の記事でも、男性更年期障害に関する情報や具体的な対策について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
健康な未来を築くために、一歩を踏み出してください。
参考文献・関連サイト
NHK実施「更年期と仕事に関する調査2021」結果概要―仕事、家計への影響と支援について」